(そういえば)再燃のきっかけ2
前回、2016年1月のASKAブログを読んだ後、「higher ground」と「RED HILL」のAlive in Liveバージョンを観て衝撃を受けたと書いた。
そういえばもうひとつ、衝撃を受けた曲があったのだった。
ブログを読んだ後、ASKAの情報をネット上で探しまくっているうちに、「Be Free (DEMO)」の動画を発見した。
ASKAが逮捕前にファンに送ったと言われているデモ音源だ。
これは、その時のファンにとってはトラウマとなっている曲らしい。
が、私は正反対だった。
耳にすることができる直近のASKAの作曲が、相変わらず素晴らしいことを確認できたのだ!
「higher ground」と「RED HILL」の新アレンジが素晴らしい、とはいえ、所詮は過去に書かれた曲のバージョン違いだ。
だが、「Be Free」は最新曲だ。
その最新曲が、昔のASKAの曲と同様に、惜しげもなく贅沢にメロディーを使って圧倒してくる。
この人からは今でもメロディーが溢れ出してきているんだ、ということを実感させられた。
さらに歌詞も良い。
初回逮捕時はファンクラブに入ってもいなかったし、固唾をのんで見守っていたわけでもなかったから、曲によって事件の時の記憶がフラッシュバックすることもない。
ただただ、歌詞が本当に素直な彼の苦しみを吐露しているようで、胸がしめつけられた。
さらに、その歌詞が明るく爽やかなメロディーに乗せられていることで、切なさが倍増した。
それまではどこか遠くの人の出来事に思えていたが、この曲を聴いてから「ASKAすごく辛かったんだな、それを他人に言って甘えることができなかったんだな」と、急激に心が寄り添っていくのが実感された。
今年2月に発表された新アルバム『Too many people』に、この曲が装いもあらたに収録された。
私はそれを聴いて、鼻筋が熱くなるのを感じた。